娘の成人にも、結婚にも、初孫の誕生をも体験できずに逝った父は、素直に不憫
にも思う
が、昭和初期ならまだしも、平成の時代に外妾の子を本宅に迎えるなどという暴
挙を成し遂げたわけだし、そのあたりは納得してもらおう
よそでも意外とそうなのかもしれないが、妹は家内においては羞恥心を発揮しな
い女に成長した
それなり以上の美貌も備えた
これは果たして兄として幸福なことなのか?
理屈っぽい俺は、今でもそれについて考えてしまう