力を持つものの宿命……

              遥か遠い日に交わされた永遠の約束
                その約束が果たされる日まで
            少女は遠い空の上で今日もひとり風を受ける

                ただひとり真っ青な天空の中で
              力を持つものは子孫に力を伝えていく
               天空の少女を解き放つその日まで
                  その力と遠い日の約束を

            悠久のときを経てなお消えない高野山の呪い
               それは天空に少女の身を縛り付ける
 
        少女に許されるのは眼下に広がる大地を見つめることだけ
                幾度も大切な人の死と交差して
                 少女の心は傷ついていく

              いつ少女の呪いは解かれるのだろうか

          今もなお高野山には外の八峰、内の八峰の結界が現存
   術は衰えたと言えどもその呪いは再び猛威を振るい、我々の住処を悉く消し去った
                   そう、この地までも…

             呪いがもたらした災いの前に、ただ呟くのみ

                   「おのれ、高野山。」


過去スレその他は>2-10のどこか。