差し出された弥生さんの白い両腕が俺を不意に包み込む。
髪の間から、かすかな香りがした。

冬弥「弥生さん…?」

まるで嫌がる素振りも見せずに俺は言った。
だけど弥生さんは何も答えない。
ただ切なげな、それでもやっぱり温度の感じられない吐息が俺の首筋を撫でる。
冬弥「弥生さん…」

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「どうかなさいました?」篠塚弥生10 
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