NHK大津放送局記者の
笠松裕史容疑者(24)=休職中=が
非現住建造物等放火未遂容疑で逮捕された事件で、
大津市での不審火の際、
消火に向かおうとして道に迷った30代の消防団員を、
笠松容疑者が現場へ「誘導」していたことがわかった。
笠松容疑者は
ほかの現場でも通報して消火を手伝ったりして
消防関係者らに自ら接触していた。
県警などによると、
笠松容疑者は5月1日未明に
大津市朝日が丘1丁目の民家で
軒先の乾燥機などが燃やされた火事の直前、
顔見知りの消防団員と飲食店で会った。
笠松容疑者が先に店を出てから15〜20分後、
この消防団員は別の消防団員から
「火事だ」と連絡を受けて家に戻ってから現場へ向かったが、
現場を間違えたという。
この際、近くで飲み物を買っていた笠松容疑者と再び出会い、
笠松容疑者が「火事は向こうです。私も行きましょう」と言って、
出会った場所から約300メートル離れた現場へ先導した。
現場へ着くと、火事はすでにおさまっていたという。
県警の調べに対し、笠松容疑者は
この現場で放火したことを認めているという。
4月23日の放火事件では第1通報者になり、
8件の連続放火があった5月15日には
現場で大津署員とトラブルを起こしていた。