あの、一番辛かった日々。
毎日ふさぎ込んでいた日々。
そんな僕の前に、四人の男の子が現れて、僕に手を差しのばしてくれたんだ。
「ライターがたりないんだ! きみの力がひつようなんだ!」
そう彼らは訴え、僕の名を訊いた。
「…ひさや、なおき」
「よし、いくぞ、なおき!」
一方的に手を掴んで、僕を引きずるように走り出す。
「ね、きみたちは!?」
転ばないように必死についていきながら、そう訊く。
「おれたちか?
悪をせいばいする正義の味方。
ひとよんで…リトルバスターズさ」
歯をにやりと見せ、そう名乗った。