アナウンサーで百合だのかんだの [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@秘密の花園2020/03/16(月) 00:16:11.55ID:9l5tEsoy0
雨が降ってきた。早く車に乗って、次の仕事に行かなくては。衣装や道具の入ったバッグを持って、慌てて出入り口のゲートを通る。こんな時にマネージャーがいないのは辛いなあ。
外を見ると、相合い傘して、寄り添う男女。そういや、そんなことこの業界に入って久しくないし、下手にやったら写真誌に撮られる・・。
それにしても、あの女性見たことが・・・もしかして、新美さんじゃない。何気に見つけた、あの左手中指の指輪はそうだったんだ。
寄り添う姿と表情、とても幸せそうで、うらやましいと言うより、どこか嫉妬を感じてしまう。頭の中が混乱してしまって・・・。
「こじるり、何突っ立ってるの?早く荷物持って、車に入ったら?」運転手の方に言われて、我に返った。さっさと車に荷物を入れる。中に入って、スタジオを出る。
車は相合い傘のカップルのそばを通っていく。わかっていても、二人を見ることはなかった。ひたすら涙を我慢してた。
「次は麹町のスタジオね、そして朝まではしご酒だよ。」運転手からの連絡を聞いて、今日は見知らぬお客さんにくだを巻いてしまうかも知れない。申し訳ないと思いつつ。
0004名無しさん@秘密の花園2020/03/17(火) 12:39:30.46ID:ULkOgLNsa
>>1
初めて彼女と出会ったのは、数年前の「プレミアの巣窟」。深夜番組だから、楽屋も控室もなく、直接スタジオへ。一番若いから、最初に入らないとみんなに失礼だから。とはいっても、多忙で自分が最後と言う時もあるけど(苦笑)
スタジオに入り、セット裏に。すでにスタッフが誰かと打ち合わせ。「遅れてすみません。」スタッフとともに顔を上げたのは、イベントコンパニオンの衣装を着た、見知らぬ女性だ。
その衣装はアシスタントが代々着ているのだが、まるでその衣装に着せられているような。「小島さん、今日からこの番組の仲間になる、新美アナウンサーだよ。」
すくっと立ち上がった彼女は、今まで出会ったどの女子アナと比べでも、本当に普通だけど、子供みたいな自分と比べて、大人の落ち着いた印象で、好感が持てた。
「新美・・・有加と申します。これから小島さんのように、新しい美が有るように、そして加わるように頑張って行きます。」と一礼をする。挨拶の中に自分の名前を織り込んでるのがわかり、昨日から考えてたのかな(笑)
0006名無しさん@秘密の花園2020/03/18(水) 23:35:07.27ID:PGmBg3nS0
>>4
「遅くなってすまんなあ」レギュラーの天野っちとオジンオズボーンの篠宮さんが入ってきた。派手な衣装の彼女に、二人が声をかける。
「おや?もう大阪万博がはじまるんかいな?」「まだ東京五輪もやってないのに(笑)しかも万博大阪でやるか、まだ決まってないだろ。」
即席で漫才する二人に向かって、微笑みながら彼女は挨拶をする。「フジテレビアナウンサーの新美有加です。新しい美しさの有る女性が加わるので、よろしくお願いします。」
「ちょっとぉ、私の時と挨拶ちがうじゃないの!」セット裏は笑いに包まれる。もしかして、自己紹介何パターンも持ってるのかしら。侮れないわ新美さん(笑)
「はい、本番始めますよ!」スタッフの声に、一同セットの方に歩み出す。どこがセットか迷ってる彼女の左腕をつかんで、歩いていく。
「一緒に頑張りましょう、新しい美しさの有る加藤さん!」「違いますよ、大島さん。」「小島だよ!」何だか、自分たちまで漫才コンビになったみたい(笑)
0008名無しさん@秘密の花園2020/03/20(金) 00:03:21.22ID:xEU6c26x0
「今日から新美さんが仲間に入ったので、歓迎会を始めます。カンパーイ!」
収録が終わり、いつもは次の仕事のために自然解散なのだが、今日はレギュラーみんなで、新美さんの歓迎会を開いた、と言っても、いつものセット裏でお菓子と缶ビールだったけど(笑)

「そういや、篠宮が難しい漢字を簡単に書く覚え方をやたらネタにしてたな。」「天野さんご存知で。例えば「うつ」だったら「キカンキワ、キョーワチョワチョワチョワチョ、ヒミ〜」と。」
「篠宮さん、何言ってんだかわからない(苦笑)」「そんなこと言わんといて。ねえ新美さんならわかるやろ?」すると彼女は、そばにあったボールペンで、台本の隅にスラスラっと書いた。「これですか?「鬱」」
0009名無しさん@秘密の花園2020/03/20(金) 00:04:34.52ID:xEU6c26x0
「おいおい、こんな字何も見ないで書く人、初めてみたよ。篠宮いらねえじゃん(笑)」がっかりする篠宮さんに「何だか申し訳ありません。」と謝る彼女。
「これなら「バラ」も書けるのかな?」さらにスラスラ書いて「はい「薔薇」」「夏目雅子が伊集院静に惹かれた気持ちがよくわかる(笑)こじるりは当然・・・」
「もちろん「小島瑠璃子」バランスを取るのが難しかったです。」「えっ、練習してきたんですか?」「い、いや、レギュラーになるから、みんなの名前はちゃんと覚えないと。」
「でもさっきの収録で「篠宮・・・何さんでしたっけ」と言ってたやろ。」みんなにイジられ、顔を染める彼女。

みんなでワイワイしてるその横で、私は彼女の書いた、自分の名前を眺めていた。今まで何とも思っていなかった自分の名前が、急に愛おしくなった。
でも、一緒に書いていた難しい漢字に、彼女が隠していたもう一つの顔があるとは、その時は思ってもいなかった。
0010名無しさん@秘密の花園2020/03/20(金) 17:17:33.03ID:zPQmEu4y0
支援保守
0011名無しさん@秘密の花園2020/03/21(土) 21:22:50.40ID:9BY0Bila0
>>9
アンティークな雰囲気の喫茶店。柱時計の音が静かに響く。お客は私と彼女だけ。大量の服の入った紙袋を二人で持って、いや、彼女はさらに大きなバッグを肩に掛けていた。

「ゴメンね、新美さん。明日グアムで撮影なので、宅配も使えず、一緒に運んで貰って。」「小島さん、気にしなくていいですよ。通ってた大学の近くだったから、この辺り知ってたので。」
「じゃあ、運んだお礼に、今日は私が奢るわよ。」「ホント?それじゃあ、この「コピ・ルアク」がいいなあ。」メニューを見てビックリ。ケタが一つ違う。「普通にアメリカンに、致しません?」
「私、大学時代から通っていたけど、高くて手が出せなくて。フジに就職して初めて頂いたコピ・ルアク、ホントにおいしかった。ぜひこの香りと味わいを、小島さんにも味わってほしいの。」
痛いとこをついてくるね新美さん(苦笑)「ならば、頂きましょう!・・・でも割り勘ね。」「ふ、ふ、ふ。」
0012名無しさん@秘密の花園2020/03/21(土) 21:25:38.17ID:9BY0Bila0
>>11
「ところで新美さん、いつもそんな、スタッフさんみたいな服で通勤してるの?ジャンパーに紺のパンツ、大きなバッグにスニーカー、ホントに女子アナさん?(笑)」
「そりゃあ、大事な時用の服もあるわ。」「勝負服に・・・勝負下着も?(笑)」「あるけど、滅多に履かないわ。特に勝負下着は(苦笑)」
「新美さんの勝負下着、見たいな見たいなあ。」「小島さんの勝負下着見せたら。」「エッチ!(苦笑)」ガーリーな女子会のつもりが、居酒屋のおじさんノリになってしまった(笑)
0013名無しさん@秘密の花園2020/03/21(土) 21:27:14.75ID:9BY0Bila0
>>12
話題を変えよう。「そのバッグ、ちょっと大きくない?何入ってるの」「これ?ちょっと開けるね、恥ずかしいけど。」
バックのファスナーを開ける。「えぇ、これ化粧道具一式!」「何かあった時に、あのリップがないとかあったら困るでしょ。」「それはメイク室に全部揃ってるでしょ(笑)」

「後は、今度の「プレミア」の台本、ナレーション台本、調べ物の資料・・・。」私はふと一冊のノートを見つけた。ふとした隙に取り上げた。「なーんだ、これ。」「ちょっと、待ってよ、見ないでよ!」
「どれどれ。」パラパラとページをめくると、モデル画とそばに「山崎、白、コムデギャルソン」の文字が。「何です、これ?」彼女はため息ついて、観念して話し始めた。
「私、妄想で女子アナカレンダー作るのが趣味なの。」「は?」「昔と違って、今フジのアナウンサー、世間に知られてないから、どういう形ならアピールできるかって、人に見られないように、こっそりと。」
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