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話題を変えよう。「そのバッグ、ちょっと大きくない?何入ってるの」「これ?ちょっと開けるね、恥ずかしいけど。」
バックのファスナーを開ける。「えぇ、これ化粧道具一式!」「何かあった時に、あのリップがないとかあったら困るでしょ。」「それはメイク室に全部揃ってるでしょ(笑)」

「後は、今度の「プレミア」の台本、ナレーション台本、調べ物の資料・・・。」私はふと一冊のノートを見つけた。ふとした隙に取り上げた。「なーんだ、これ。」「ちょっと、待ってよ、見ないでよ!」
「どれどれ。」パラパラとページをめくると、モデル画とそばに「山崎、白、コムデギャルソン」の文字が。「何です、これ?」彼女はため息ついて、観念して話し始めた。
「私、妄想で女子アナカレンダー作るのが趣味なの。」「は?」「昔と違って、今フジのアナウンサー、世間に知られてないから、どういう形ならアピールできるかって、人に見られないように、こっそりと。」