あの時は心に深い傷を負って、心身衰弱状態であったことは前に書きましたが、もう一つ
彼女の職業は女優。そしてその中でも、強い憑依型。
女優の仕事は物語の人物になりきって、人々を話の中に入り込ませ、喜びや悲しみや怒りを感じさせ感動を与えること。
もちろん一流の演技指導者の指示にしたがい、こんな表情で、こんな声色で、こんな風に演技すると指導を受ければ、
多くの素質のある女優は、とてもうまく演技はできる。
でもどんな熟練した演技でも....(是枝さんとかもそう思っていると思いますが)強い憑依型にはかなわない。
強い憑依型は役を本当の自分と思い込んでしまう、思いこんで発言し行動する、だから架空の物語が、本当になっていく。
そして本当の話だからこそ、感動をあたえられる。
以前自分が見に行った、川崎さんとの演劇の話をしましたが、あの時二人は恋人の役だった、
彼女が彼のことを「好きでした」と言ったのは嘘ではないと思うが、それは強い憑依型なら当然のこと。
渡辺さんの時も、緒方さんの時も、唐沢さんの時も、それぞれの時期に「好きなタイプは」と聞かれ相手の実名をあげていた。
そういう状態で、まして心の弱っている時につけこんだことは、全面的に男性の責任と自分は思いますが。