「ええ、そうよ。
 でも若いころは純文学を書いていて芥川賞を取ってるのよ。」
「あら、ほんとに。
 でも、いづみさんが貸してくれた本は、
 そんな賞を取ったとは思えないくらいエッチなストーリーだったわよ。」
「そう言う話は後でね。
 先生に相談したら【それなら君は僕の妾ということにしよう。何ならフランス人の前でセックスし  て見せたら、焼きもちマドモアゼルも引き下がるんじゃないかな。】ですって。」
「あら、いづみさん。今度は小説家の愛人になるの。」
「ううん、でも、彼女それくらいやらないと、あたしたちを許さないみたい。」