先生の作品に昭和50年代に初めて接して以来その頃の作品が好き

まだ露骨な描写がタブーとされていた頃
間接的な表現で性行為を描いていたのが良かった

「貝くらべ」であたしが古刹を訪れたとき
お堂の中で四天王像に囲まれて
全裸にされ閻魔さまの前で今までの男遍歴を調べられ
お仕置きを受ける自分を想像してその隠微な愉悦にひたる場面が
第一章のクライマックスだったような
今の官能小説とは全く別物だな