【毎日一滴残らず食べていたという(二郎のラーメン)】
 一部に熱狂的な人気を誇るラーメン店がある。黄色い看板がトレードマークの「ラーメン二郎」だ。
関東圏を中心に全国に40店舗、人気店には長い行列ができ、「ジロリアン」(二郎ファン)たちが1時間以上待つことも珍しくない。
 特徴はその量だ。「小」サイズでも通常のラーメンの3倍くらいある。丼には野菜(モヤシ、キャベツ)と分厚い豚肉が山盛りになっており、
それらを箸でよけるとこぼれんばかりの大量の極太縮れ麺が姿を現わす。スープは脂分たっぷりのとんこつ醤油味で、
刻みニンニクを入れて食べるのがポイントだ。1杯あたり推定1500キロカロリー以上。
 この二郎を、昨年3月からほぼ毎日食べ歩く強者がいた。ネット上で「康太さん」の名前で知られる人物で、
食べた二郎の画像を感想とともにツイッターにアップ。「麺、コレ好きィ!味染みまくりィ!」「ブタ、ホッロホロ!」
「汁神域ィ!」「クニュ麺、プリブタ、ミルキィ汁ッ!我忘れて貪れるもの」といった独特な文体には謎の疾走感があった。
 特筆すべきは文末に必ず〈完飲。〉とあること。そうこの御仁、毎回、脂まみれのスープを一滴残らず飲み干していたのだ(空になった丼をアップしていた)。