「宇宙最大の爆発」も観測 重力波とほぼ同時に NHKニュース
世界を驚かせた「重力波」の観測とほぼ同時に、「宇宙最大の爆発」とも呼ばれる「ガンマ線バースト」という現象を、人工衛星が捉えていたことが分かりました。
重力波と同じ天体で起きたとみられていますが、従来の学説では説明がつかず、宇宙の謎がさらに深まっています。
今月、アメリカなどの国際研究チームが世界で初めて観測に成功したと発表した「重力波」は、2つのブラックホールが合体した際に放出されたと考えられています。
この観測の0.4秒後、アメリカや日本などが運営する天体観測衛星「フェルミ」が、同じブラックホールの合体で起きたとみられる「ガンマ線バースト」という現象を捉えていたことが分かりました。
「ガンマ線バースト」は、宇宙を飛び交う電磁波の一種のガンマ線が爆発的に強くなる現象で、「宇宙最大の爆発現象」とも呼ばれています。
しかし、ブラックホールが合体する際は、強い重力の影響などでガンマ線バーストは起きないと考えられていて、今回の観測は、従来の学説では説明できないということです。
「フェルミ」の研究チームのメンバーで、広島大学の深沢泰司教授は、「今まで知られていなかった現象が起きていると考えられる。