オホーツクはまなす農協(永峰勝利組合長)の今年度(昨年2月〜今年1月)の生乳生産量は9万1000・8トンで、
同農協発足以来最多だった昨年度の実績を更に1・0%上回り、過去最高記録を更新した。
生乳生産量が9万トンを超えるのは2年連続。
 地区別でみると、西興部地区の生産量が昨年度に続き好調で1万6526・0トンと前年比6・7%増。
同農協によると、共同法人の興栄ファームが順調に規模を拡大し、頭数を増やしてきたのが大きな要因という。
長年減少傾向が続いていた紋別地区は2万5101・7トンで前年比1・5%増と7年振りのプラスに転じた。
 いっぽう、滝上地区は1万9374・9トン(前年比99・3%)、上渚滑地区は2万9998・2トン(同98・8%)とわずかに減産し、
離農による戸数・頭数減の影響を受ける形となった。
しかし、農協が発足した13年前と比較すれば生産量は1割近く増えており、両地区の組合員による規模拡大の取り組みや
乳牛改良の成果が着実に現れている。
 年間を通した生乳の販売金額は81億1208万円となり、年度当初の計画を2000万円余り上回った。
今年度は畜産市場の取引価格高騰や畑作物の豊作にも恵まれ、決算に良い影響を与えそうだ。