全国の空港や駅などでパブリックアートの設置事業を推進している日本交通文化協会(東京都)は26日、米子鬼太郎空港(鳥取県境港市)に、昨年11月に他界した同市出身の漫画家水木しげるさん(1922〜2015年)の図案によるステンドグラス「妖怪たちの森」を設置すると発表した。3月8日の同空港リニューアルお披露目式で除幕される。
 同協会によるパブリックアート設置は鳥取県内では初めて。米子空港ビルのリクエストで昨年秋ごろ、水木さんに図案を依頼し、水木プロダクション(東京都)監修の下、静岡県熱海市にあるステンドグラス工房の職人6人が半年かけて制作した。
 ステンドグラスは、幅10.2メートル、高さ2.8メートル。全国各地のさまざまな妖怪たちが集合したにぎやかな作品。空港ビル2階の出発ロビーのガラス窓に取り付けられる。
 「ヨーロッパの伝統と、漫画と妖怪という日本的なテーマが融合した作品。観光資源になれば」と同協会。寄贈を受ける米子空港ビルは「空港のにぎわい創出につながる楽しい作品。皆さんに喜んでもらえたら」と話している。
 同空港の装飾リニューアルでは、ほかにも到着ロビーに妖怪の天井画を新たに設置したり、新たな鬼太郎オブジェなどが登場する。