今週、東京のお台場にスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」の珍しいキャラクターが出現し、それを捕まえようと集まった大勢の人が車道に飛び出したり信号無視をしたりして警察官が出動する事態となりました。
これを受け警視庁は、ゲームの運営会社側と協議し改善を求めました。

今月18日の日曜午後、東京・港区のお台場を管轄する警視庁東京湾岸警察署に「道路上に人があふれ危険だ」などといった110番通報が相次ぎました。

パトカーが急行するとスマートフォンを手に持った人など数百人が集まっていて、現場で撮影された動画には警察官の注意を無視するように車道に飛び出したり、信号無視をしたりする状況が映されています。
当時、現場にいた人によりますと、「ラプラス」という「ポケモンGO」の珍しいキャラクターが付近に出現し、それを捕まえようと大勢の人が熱中して異様な雰囲気だったということです。

これを受けて東京湾岸警察署は、20日、ゲームの運営会社側を呼んで協議し、キャラクターの出現場所の設定などの改善を求めました。ポケモンGOの運営会社はNHKの取材に対し、
「プレイヤーの皆様には安全に楽しんでいただくよう注意喚起を行っており、安全対策について引き続き努力して参ります」と話しています。

お台場周辺は、「ポケモンGO」のプレーヤーの中では珍しいキャラクターが出現する場所として知られています。

警視庁によりますと、これまでもキャラクターを捕まえようと私有地に立ち入ったり、大勢の人が歩道に集まったりして警察官が出動する事態がたびたび起きていましたが、今回ほど大規模なものは初めてだということです。
警視庁は「事故にもつながりかねず、大変危険なので、プレーする際には安全に十分注意したうえで、ルールを守って楽しんでほしい」としています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160921/k10010701531000.html