このほど非常に珍しい奇形を伴った豚が中国・貴州省で誕生した。
胎児期に遺伝子の突然変異があったことは間違いなく、空気や土壌、水の汚染が原因ではないかと騒がれる一方で、
その顔がサルに似ていることからまさかの「異種間交配実験が秘密裏に行われているのでは?」と不安を口にする者も多いもようだ。

12月3日、中国・貴州省畢節市・織金県のLinさんという農家で、非常に珍しい顔をしたブタの赤ちゃんが誕生したことを『網易新聞』などが伝えた。
母ブタは15頭の子を出産したが、生き残ったのは8頭のみ。うち1頭がこの写真のブタで、大きく丸い目と赤味を帯び縦に伸びた顔貌はまるでサルのよう。
口元に大きな奇形があるため母ブタの乳首に吸い付くことができず、現在は哺乳瓶でミルクを飲んでいるという。

これほどひどい奇形を伴った個体は誕生して間もなく死亡することがほとんどだが、最初の1週間をなんとか生き延びる力があれば数年間は生きられることも多いという。
中国の農村部では“ミュータント”を利用した見世物小屋が人気で、この子ブタにも同様の運命が待っているのかもしれない。
ただし環境ホルモン(化学物質)、エサの毒素、母ブタのウイルス感染の有無、そして村の大気、土壌、水質などを検査することを忘れてはならないはずだ。

怖いもの見たさで村の人々が次々とその農家を訪れては驚きを口にするというが、
異種間交配種としていくつかの新動物が生まれている今の時代だけに、ブタとサルを掛け合わせたまさかの交配実験が行われていて、このブタはその失敗作ではないかといった意見も出ているようだ。

http://japan.techinsight.jp/2016/12/yokote201612101225.html/2