中国軍機13機が沖縄上空通過 過去最多、空自が緊急発進

 防衛省統合幕僚監部は2日夜、中国軍機13機が同日午前から午後に沖縄県の沖縄本島と宮古島の間の上空を通過し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。日本の領空を侵犯する恐れがある外国機への緊急発進では、統計が残る2003年以降最多。
領空侵犯はなかった。同海域上空では昨年12月も中国軍機の飛行を確認していた。

 中国国防省は2日、海軍の戦闘機や爆撃機、早期警戒機など多数の軍用機が同海域を抜け、西太平洋で遠洋訓練艦隊と合同演習したと発表。
軍用機と艦艇が二手に分かれて対空防御などの演習を実施し「多様な任務を遂行する能力を向上させた」とした。
国防省は「演習は年度計画に基づくもので、特定の国を対象にしておらず、国際法に沿ったもの」と主張した。

 空自は、爆撃機と推定される軍用機6機、戦闘機とみられる6機、Y8早期警戒機1機を確認。
海上自衛隊の護衛艦や哨戒機は、宮古島の南東120〜200キロメートルの海域で中国海軍のミサイル駆逐艦2隻、久米島の南南西90キロメートルでフリゲート艦1隻をそれぞれ確認した。
いずれも東シナ海に向け北西方向に向かった。

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