[KUSO931]:息抜きで書いてた超短編SS晒す [無断転載禁止]©bbspink.com
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ニュース速報ピンク
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VIPQ2_EXTDAT: default:default:VIP931:512:----: EXT was configured 「ねえ、もし明日世界が終わってしまうとしたらどうする?」
学校からの帰り道、普段冗談なんて言うことのない彼女が急にそんなことを言い出した
真面目に答えるべきか、はたまたウィットに富んだ返しをするべきか数瞬悩んだが結局
「いつも通り君と登校して、つまらない授業を受けて何事もないかのように過ごすよ」
そんな無難な答えを返した 「君らしいね」
彼女はそう言って嬉しそうな、それでいてどこか悲しそうな顔をしながら微笑んだ
それから僕達は特に何かを話すこともなく彼女の家についた
「じゃあ、また明日」
彼女はそう言ってさっきのことなど何もなかったかのようにドアを開ける
「待って!さっきの……」
そう呼び止めたが既にドアは閉まっていた 『ねえ、もし明日世界が終わってしまうとしたらどうする?』
あの言葉は何だったんだろう
それにあの時の何だか悲しそうな顔……
もしかして本当に明日世界が終わってしまうのだろうか?
まさか、そんなことがあるわけがない
そんな簡単に世界が終わってたまるか 次の日いつもと変わらない朝が来た
いつも通りトイレの中で新聞を読んでいる親父を追い出し、いつも通り妹と洗面所を取り合う
そしていつも通り家を出る
「待ってお兄ちゃん!」
いや、いつも通りではなかった
「どうした?」
妹が玄関まで走ってくる
「はい、これ上げる!」
そう言って差し出した手には
「お守り……?」
手作りであろうお守りが握られていた 「昨日家庭科の授業で布が余ったから作ってみたの、どう?可愛い妹からのプレゼント、嬉しいでしょ?」
妹がそんなセリフをドヤ顔をしながら言う
「お前がこんなことするなんてなにか裏があるんじゃないのか?」
今まで誕生日にだってプレゼントを貰ったことがないのに急にお守りだなんて怪しい
「だから布が余ったんだってば!それだけ!」
疑いは晴れないがなんだかんだ嬉しいものだ
「まあそういうことにしといてやるよ」
そう言って妹からお守りを受け取った僕は彼女との待ち合わせ場所へと向かった おかしい
いつもの待ち合わせ時間を既に10分も過ぎているのに一向に彼女が来ない
何かあったのだろうか
電話を掛けようとスマホを取り出すと
【ごめん、今日生徒会の仕事があるから先に行くね】
とメッセージが来ていた
彼女は生徒会長をやっている
僕は生徒会ではないが何度か仕事を手伝ったことがある 何だ、そうだったのか
もっと早く確認するべきだった
しかしいつもなら前日の別れ際に言ってくるのに今日は朝メッセージが来ていた
やはり昨日から彼女はどこかおかしい
今日学校で聞いて見よう
そう思っていたのに、学校についてみるとそれどころではなくなってしまった 「なんか騒がしいな」
もうすぐ学校につくというところで異変に気づいた
どうやら学校にパトカーと救急車が来ているらしい
「一体何があったんだ?」
野次馬の中に紛れていたクラスメイトに声をかける
「なんか女子生徒が奇声をあげながら窓から飛び降りたらしいぞ」
まさか……
いや、彼女に限ってそんなことはない
しかし昨日から様子がおかしかった 「その女子生徒っていうのは誰なんだ!?」
思わず両手に力が入ってしまう
「たしか3組の……」
彼女は1組だからとりあえず安心する
「なんて言ったかな、ほら生徒会で書記をやってる……」
生徒会の仕事を手伝ったときに少し話したことがある
黒くて長いキレイな髪をしたちょっと地味な子だ
あんなおとなしい子が奇声をあげながら飛び降り自殺だって?
おとなしい、とは言っても彼女と仲良く話していたこともあるし生徒会の仕事や勉強もできる
自殺するほどの悩みが何かあったのだろうか 彼女なら何か知っているかもしれない
僕より先に学校へ来ていたのならこの騒ぎのことも耳に入っているだろう
「なあ、生徒会長がどこにいるか知らないか?」
そう聞いてみたが
「いや今日は見てないな、警察に事情聴取されてるんじゃないか?」
確かに彼女は朝、生徒会の仕事があるとメッセージを送ってきた
と言うことは生徒会の仕事をしている最中に事件が起きた可能性が高い
彼女は大丈夫だろうか 結局その日は休校になり生徒達は帰宅することになった
授業がなくなり喜ぶ人もいれば、「もうすぐ大会なのに…」と何かの部活動がなくなり残念がる人もいる
そんな中僕は彼女を探すため学校の周りを歩き回っていた
まだ事情聴取されているのだろうか
いっそのこと警察に聞いてみようか
そんなことを考えていると
保健室に運ばれていく彼女の姿が見えた
鼓動が早くなる、もしかして彼女も……
いても立ってもいられなくなり僕は教師達の目を掻い潜り学校内へと侵入した 教師たちが保健室から出ていくのを見送ったあと、周囲を警戒しながら慎重に保健室に入る
保健医はいないようだ
カーテンの閉められたベッドが一つだけある
彼女はそこだろう
ゆっくりカーテンを開けると目を閉じた彼女がベッドに横たわっていた
ベッドの隣に座り彼女の手を取る
脈が少し早いが特に問題はないようだ 「一体何があったんだよ……」
そう問いかけてみたが当然ながら反応はなかった
とりあえず彼女が無事で良かった
しかし何故彼女は先生たちに保健室に運ばれたのだろう
同じ生徒会のメンバーが飛び降り自殺をしたことにショックを受け気を失ったのだろうか
しかしそれなら今運ばれてくる意味がわからない
もしショックで気を失ったのならとっくに運ばれていただろう そんなことを考えていたらいつの間にか彼女が目を覚ましていた
「……どうしてここに君がいるの?」
それは問いかけというより非難じみた言い方だった
「どうしてって、それは君が心配で」
僕がそう言うと彼女は勢い良く起き上がり
「駄目!すぐに家に帰って!」
と凄い剣幕で叫んだ
「ちょっと落ち着いてよ、先生に気づかれる」
なんとかなだめようとしたが彼女は聞く耳を持たない そんな時、突然空が暗くなった
「もう駄目……間に合わなかった……」
彼女がそう言い、どういうことかと聞こうとした瞬間
世界が暗闇に包まれた
V
[P I N]K
\P/
/ \
b| |d
bd ( ^ϖ^)確かにそいつの使い道世界の終わりだったっちゃねwwww 初めて妄想を文に起こしたけどやっぱ作家ってすげえわ
昔から文章書くの苦手だった俺にはこれが限界だ ( ^ϖ^)悪くないと思うっちゃ!
( ^ϖ^)おちゃ! 読ませてもらったっちゃ面白い
初めてでここまでかけるとかすごい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています