>>77

な!?勝手にしがみ付くんじゃねえ!!

【と、言葉では強く言ったが無理に剥がしはしなかった。身体の傷も関係しているのかもしれないが何故か剥がす気になれなかったのだ】

…お前俺と会った時好かれねえって言ってただろうが。

頼りになる奴は居ねえが、行かなくちゃならねえ所と守んなきゃいけねえ奴がいる。

俺は軍を抜けた謀反者だ。俺は俺の唯一の家族、娘に会いに行かなくちゃならねえんだ。

【男は初めて素性を話した。この子供に対し信頼関係を無意識に結んだのだろうか、その言葉は真っ直ぐであり裏は無い】

あぁ!?着いてくるだぁ?何考えてんだ化け狸!

【だがこの子供は自分を信頼しているようだ。その態度を見て感じた男は無理に遠ざけるような事は出来なかった】

まぁ、確かにお前の力は色々と便利そうだ。だが俺と仲間になるという事はよ、軍を敵に回すって事だ。

命の保証はねえぞ…?

【男はそれでも付いてくるつもりかと、この子供にそんな覚悟があるのかと最後に問いた】