0118その3 この小説はこれで終わりです
2017/09/11(月) 19:40:32.41当初、信代に薦められて始めた部活であったが、今では夢中で練習に打ち込み、
家に帰ってからも明け方の4時までフルートを吹き続ける毎日であった。
当然、疲れがたまり、授業中居眠りすることも1度や2度ではなかったが、
総じて、学園生活は秀信にとって快適なものとなっていた。
そんな中で、ただひとつ、秀信が不満を感じていること、
それは、ブラスバンド部の滝川部長の存在であった。
滝上武志は、一見ひ弱そうな優男である。しかし、その低音ボイスよく通り、
天性のトークスキルと相まって、周囲に強烈なカリスマ性を発散していた。
「おいや!秀信!ワレこら!おい!シャブ200さばいてこんかい!」
滝上は部室を隠れ蓑に、覚せい剤、コカイン、大麻などあらゆる薬物売買に手を染めていた。