井川遥編その3

「そう…フフフ、いいわ。マッサージで身も心もほぐしてあげますね(フフフ、お尻の穴もよ)。じゃあ、パンツ一枚になりなさい」
「え?ぬ、脱ぐのかい?」
いつのまにか教授に対し命令口調で命じる遥のペースにすっかり姉歯は呑まれていた。
「もちろんよ。直接お体をマッサージしますから…それとも、私に脱がされたいのかしら?」
脱がされたい、と姉歯は正直思ったが、理性がその言葉を封じた。
いそいそと服を脱ぎ、ブリーフ一枚になる。
「お疲れ気味の先生に、是非試していただきたいものがあるんです」
そう言うと遥はバッグの中から、メタリックな棍棒状の物体を取り出した。
「い、井川先生…?何だいそれは!?」
「フフ、先生はエネマグラはご存じかしら?殿方の勃起不全治療器具としても有名な、前立腺マッサージの道具です。私、知り合いがアネロス社におりまして、新製品を持ってきてもらったんですよ。素敵でしょう?」
遥が取り出した器具はステンレス製で、形はアネロスシリーズ最大の大きさを誇るプロガスムと同じであった。金属のズッシリとした重さと禍々しい見た目が特徴の、非売品の新アネロスであった。
「何をされるのか…不安なんでしょう?」妖しい笑みを浮かべながら、姉歯の心理をお見通しとばかりに言い当ててみせる。
「そ、それをどうするつもりだい、井川先生?」恐怖で思わず声が上ずる。
遥は卑猥な物体を手にとり、慈しむように撫でながらニンマリとほくそ笑む。
「私からのとっておきのプレゼント…是非、先生にはたくさん召し上がっていただきたくて…」
「め、召し上がる…?どういうこと?」
「フフフ…わかってるでしょう?下のお口からよ」
「!!ひ、ひぃ!」部下から獲物として狙われている現実をようやく理解した姉歯は恐怖におののき叫んだ。
「大丈夫ですよ、先生?時間をかけてゆっくりと召し上がっていただきますから…さあ、テーブルの上に上がっていただけます?」
遥は姉歯をソファの前の、背の低いガラスのテーブル台の上に上げ、四つん這いにさせる。