おやすみニアたん、prpr


空全体が雪雲に包まれて朝日さえ凍りそうな冬の朝、ニアたんが一向にベッドから出てこないので
掛け布団をめくり上げ様子を伺ったところ、塀の上の積雪のような物体がのっそりと動き
「何です…?寒いので一日中ここで過ごします…いちいち起こさないでください」
とこちらを睨むニアたんが見えたため、平常運転のその様子にひとまず満足し、そっと布団を掛けてあげたい

だがやはり、膨らんだ布団の稜線を眺めるばかりも退屈だったため
少々乱暴にでもニアたんの起床を促そうかと思い布団の中に突入し
手の平に感じる柔らかくて温かい物体を、新雪を踏み荒らす気分で荒々しく揉みしだき
ニアたんがベッドから逃げ出すのを待つ策に出たところ
逃げるどころか、こちらの腕にキュッと抱きつき、その温かさと柔らかさで腕全体を包みながら
「もっと…優しく触ってください…、痛くするなら追い出しますよ…?」と
可愛い声で囁いて相手を懐柔する策に出たニアたんのせいで、ベッドから出たくない気分になりたい