0140ほのぼのえっちさん
2018/09/22(土) 02:36:42.52ID:Ocy6OQ6e0だから、このお薬を使ってしまったのは仕方ないことなんだ。
私が初めて作った簡単なご飯。不格好で、普通なら失敗作にしか見えない料理。
それを大喜びで食べてくれる彼女に罪悪感を感じた。『隠し味』なんて混ぜなければ良かったと思った。
ご飯に満足した楓ちゃんは夢の中。幸せそうな笑顔にますます罪悪感が募る。
けれども、チャンスは今しかないんだ。自分自身を奮い立てて、彼女の来ている布を剥いでいく。
帰って来た時は汗だくだった楓ちゃん。私のためによほど急いで走ってくれたのだろう。
玄関に訪れた時点で、彼女からは芳醇なフェロモンの香りが漂っていた。
直接嗅ぎたい。一番強い匂いを嗅ぎたい。一番臭い部分を嗅ぎたい。
楓ちゃんのシャツをまくり上げると、視界が一瞬歪むような、空気の流れが変わるような心地がした。
脇の下。少ししっとりとして、汗のてかりがいまだに見えた。よかった、まだ鮮度は充分残っている。
顔を近づける……前から、既に獣のような、鉛のような臭いがする。
――ふへへ、くっさ……
これだ。これを求めていたんだ。朝使っていたデオドラントも、薄く塗られた香水も、もう効果が切れている。
早く味わいたいという欲求が私を突き動かす。思いきって鼻を腋の中に突っ込んでみた。
ぷちゃ。分泌されたばかりの汗と、時間が経って臭気を放ち始めた汗。
臭い。暑い。臭い。苦しい。臭い。べとつく。臭い。汚い。臭い。嬉しい。臭い。幸せ。臭い。幸せ。幸せ。幸せ。
楓ちゃんの、自然なにおい。私のためにこんなに汚れてしまった結果のにおい。
目一杯臭いほど、私は幸せ者だ。思いきり吸い込んで、私への想いの強さを堪能する。すごい、濃厚すぎる想いだ。
無意識のうちに私の手は両足の間に居て、この場に唯一足りない欲求を貪ろうとしていた。
気持ちいい。楓ちゃんの、鼻がおかしくなりそうな臭いで苦しみながらいじるの、気持ちいい。
もっと気持ちよくなりたい。もっと臭くたっていい。もっと臭い方がいい。
候補は……足裏と、彼女の中心部か。
酸っぱい香りが良いか、チーズのような蒸れた香りが良いか。きっと両方嗅ぐんだろうけれど。
今しかチャンスはない。だから、もう止まれないんだ。