ぺたん。顔が冷たい。前が見えない。
柔らかいというより、貼り付くようなしっとり感。
ここは天国か。いや、むしろ息が苦しい。窒息してこのまま地獄に落ちてしまうのではないか。
「なに呆けてんの、美兎ちゃんがやりたいって言ったんやろ」
ぷは。視界のスペースを確保すると、そっぽを向いた彼女が見える。
顔は見えなくとも、熱を帯びた色に染まった耳で表情が透けている気がした。

「ほら、擦ってあげるから。吸うなり何なりしぃや」
こちらに顔を向けないまま、ぶっきらぼうに言い放たれる。何だよ、照れ隠しが分かりやすすぎかよ。
「……なに、にやけとるの」
機嫌が悪そうな表情のまま、触れていた私自身への愛撫が始まる。
てのひらで、触れるかどうかというフェザータッチ。どんな無茶をお願いしたって彼女はいつも優しい。

『授乳手コキ』

どうしても一度、これをやってみたかった。
母性に包まれながら、目一杯おっぱいに甘えながら、快楽の高みへと登ってみたかった。
その夢が、ついに叶う。
顔の前にはメロンのような乳袋。大きすぎて下から見上げると重量感が半端ない。
その先端に、欲望のままむしゃぶりついた。瞬間、私の知性が音をたてて崩壊するのを自覚する。
石鹸のにおいと、おっぱいの味と、柔らかな慈愛に包まれて。楓ちゃんに包まれて。
こんなに大きいのに、ちくびさんは私のより一回り大きいくらいの慎ましいサイズで。
ふたつ同時に私の口へ収まってしまう。ちゅう。ちゅう。甘くないけど、甘くておいしい。

「可愛いなマジで……」
いいこいいこ。楓ちゃんが頭をなでてくれる。頬もなでてくれる。やさしい手のひら、だいすき。
ちゅう。ちゅう。うれしい。かわいいってほめられて、うれしい。楓ちゃんのおっぱい、おいしい。
私のおちんちんもゆっくりなでてくれる。やさしく、やさしく。幸せだけど、もどかしくて腰をくねらせてしまう。
「んふふ、苦しそう。そろそろご挨拶しよか」
はち切れんばかりにぱんつを押し上げるおちんちん。苦しいよ。おっぱいは柔らかいのに私のはかちかちだよ。
邪魔な布をどかしてもらうと。びぃん。解放された私のソレはお腹にくっついてしまうほど興奮していた。
「はーい、こんでろーん。こっちもいいこいいこ」
直接、楓ちゃんのすべすべな手がするすると撫で上げてくれる。ぴくん、ぴくん。私は陸に打ち上げられた魚みたい。
口が閉じられない。ちくびさんをふたつ咥えている余裕がなくなってしまって、片方は逃げてしまった。
しこしこ。ぬるぬる。私のお汁が潤滑油になって、滑るような摩擦が首筋を伝って脳に侵入する。
「美兎ちゃん、気持ち良さそう。好きなときにイッてええよ」
もっとしこしこして。おっぱいをおしつけて。あたまをなでなでして。やさしいこえをかけて。
ぬるぬる、ぬるぬる。きもちいい、きもちいい。楓ちゃんのゆび、やわらかくていやらしくてだいすき。
赤ちゃんみたいなことされて、頭もばかになってるのに、おちんちんは赤ちゃんじゃなくてごめんね。
「びくびくしとるね。いいよ、だしちゃって」
優しいまま楓ちゃんの手が加速する。ぬるぬるぬる。びくびくっ。お尻のあたりから快感が打ち出される。
律動。律動。律動。私のおなかと楓ちゃんの手は、あっという間にべとついた白い濁りで汚れてしまった。

「……ぬふふ、ええなこれ。可愛い美兎ちゃん、癖になるかも」
息が上がった上下の私をゆっくり撫でながら、優しくささやかれる。
こっちは中毒になりそうだっつうの。