試合前練習。神宮室内で汗を流した投手陣の中に自身初の30セーブに王手をかけていたドリスがいなかった。球団広報が体調不良で東京都内の病院に向かっていることを説明。守護神不在で戦うことを余儀なくされた。

 ただでさえ6連戦の頭。リリーフ陣を使いたくないところだったが、12度目の先発で初勝利を目指したD2位・小野を不測の事態が襲う。
2−1とひっくり返した直後の四回、藤井に中前適時打、中村に中犠飛を許して逆転された直後、右足がつった。一度、ベンチ裏で治療を受け、再び投球練習をしたが、1球投げてNG。「続投は無理ですよ」と将。まさかのアクシデントだった。

 小野の今後について、指揮官は「いい球を投げていた。変化球でもカウントをとれるようになっていた」と一定の評価をしたが、次回の1軍登板については「いや、まだわからん」。
香田投手コーチも患部の回復具合、投球状態の両面から「様子をみる」と即答を避けた。23日にも登録抹消となる可能性が浮上した。

 制球難の課題を抱える藤浪も27日の巨人戦(東京ドーム)を想定しているが、それもまだ確定ランプはともしていない。
昇格候補としては藤浪以外に今季途中から先発転向させた松田、竹安らが挙がっているが、残り33試合にして投手陣は先発もリリーフも火の車となった。
チーム防御率3・33は12球団2位。虎を支えてきた投手陣は青息吐息。この非常事態、どうやりくりするのか−。
http://www.sanspo.com/baseball/news/20170823/tig17082305040004-n3.html