ヤンキースとタイガースの試合で報復合戦が繰り広げられ、計8人の首脳陣、選手が退場処分を受けた。

 フィールドが修羅場と化したのは、タイガース3点リードの六回2死だ。主砲カブレラが、ヤンキースの中継ぎ右腕、ケインリーの投じた背中への投球に対して怒りをあらわにした。
ホームベース上でヤンキースの捕手ロマインと言葉を交わした後、両手で相手の胸を小突き、距離を取ってから左のジャブ、左右のワン・ツーを繰り出した。ロマインも負けじと下半身へのタックルで相手を倒し、背後からボディへパンチを叩き込んだ。

 2人の取っ組み合いを合図に両軍ベンチ、外野のブルペンから選手、首脳陣が飛び出す。本塁周辺のあちらこちらで小競り合いが起こり、試合は中断された。

 この乱闘を引き起こしたカブレラとロマインのほか、危険球を投じたとしてケインリーが、さらに同投手への措置を不服として抗議に出たヤンキースのジラルディ監督の4人が退場処分を受けた。