阪神甲子園球場が今オフにも改修に乗り出す可能性があることが19日、分かった。ソフト面が主となり、LED照明への変更やトラックマン設置に伴うバックネットの材質変更などを検討。
球団はトラックマンで得られたデータをファンに提供することも視野に入れており、よりハイテクな野球観戦が楽しめる球場へ生まれ変わる。

 最大の目玉となるのがトラックマンを用いたファンサービスだ。チーム内の選手分析に役立てるだけでなく、球団幹部は「データをスコアボードやライナービジョンで表示したり、スマホと連動して詳細なデータを見られるようにするとか、色んなことを考えている」と明かす。

 これまで球場でファンの目に触れるデータは、球数、スピードガンで計測した投手の球速、打者の打率と本塁打数といった単純なものだけだったが、
仮にトラックマンのデータが提供されるようになれば、打者の打球速度、飛距離、角度など、ホームランでも実際に何メートル飛んだのかが分かるようになる。

 投手に目を向ければボールの正確なスピード、初速と終速の差、回転数などが明らかになり、理論値から体感速度をはじき出すことも可能。
野球界で都市伝説のように語られてきた“キレのあるボール”が、数字で立証できるようになるとあり、ファンサービスに用いることができるか否かを含め、検討していくことになる。
https://www.daily.co.jp/tigers/2017/09/20/0010569668.shtml