シャロ「ココア達って私の家に遊びに来ないわね」 [無断転載禁止]©bbspink.com
シャロ「ねえ、今日は私の家に来ない?」
ココア「えっ…」
VIPQ2_EXTDAT: none:none:1000:512:----: EXT was configured チノ「わ、私はボトルシップを完成させたいので」
ココア(チノちゃん!?)
千夜「私はバイトがあるから」
リゼ「そうか、じゃあココア、一緒に行くか」
ココア「う、うん」
ココア(リゼちゃんだと断りづらいよ…) シャロ^「さ、上がって上がって」ギイ
ココア(ドアがすごく軋んでる音がする…建て付け悪いんじゃないかな)
リゼ「ほら、ココアも早く上がれよ」
ココア「うん」ギシ ココア(うっ…何度入ってもシャロちゃんの家の独特の匂いは慣れないよ)
ココア(上手く例えられないけど不快な匂い)ウプ…
シャロ「どうしたのココア、気分悪い?」
ココア(シャロちゃんのせいだよ!) シャロ「じゃあ、お茶を用意するわね」
ココア「うん(本当は遠慮したいけど…)」
リゼ「いやーシャロの部屋って落ち着くな」
リゼ「何かこう、素朴というか飾り気がないというか」
ココア(それ、褒めてないような) シャロ「あ、ありがとうございます!」パア
ココア(こう言うとシャロちゃん喜ぶからまた調子に乗らせちゃうのが分からないかな)
ココア(最初見たとき物置小屋みたいだなって思ったけどそのとおりだよ、とても人が住む所じゃないし) ココア(シャロちゃんの親って出稼ぎに行ってるんだよね)
ココア(娘一人残してろくに生活費を送ってあげないなんてひどすぎるよ)
シャロ「お茶入れました、どうぞ!」コト
リゼ「ああ、ありがとう」 ココア「…」
ココア(コップってこんなにくすむことあるの…?シャロちゃんのは家にあまり人を呼ばないだろうけど、
こんなに汚れるかな…しかも何か油みたいなの浮いてるし…寂れた中華料理屋じゃないんだから)
ココア「う…」
シャロ「ココア、飲まないの?せっかく入れたのに」
ココア「えっと、その」 ココア(友達の家で出されたカルピスが変に薄いことはあるけど…それ以前の問題だよ)
リゼ「何だココア喉渇いてないのか?なら私が飲むぞ」
ココア「へ?」
リゼ「んっ」ゴクゴク
ココア(リゼちゃん…ファインプレーだよ!)グッ
シャロ(何でガッツポーズしてるのかしら) シャロ「そうだ!リゼ先輩のためにお菓子を作ったんです」
リゼ「それは楽しみだな」
シャロ「あ、勿論ココアの分もあるわよ」
ココア(ついでみたいなのが癪に障るなぁ…いや欲しくはないけど) シャロ「今準備しますね」
ココア(シャロちゃんのベッドにある毛布…ボロボロで茶色く変色してるけど)
ココア(あれって洗ってるのかな…ボロ雑巾みたいで身の毛がよだつなあ) ココア(貧乏だからモノを大切にするのは分かるけど限度があるよ)
ドタドタ
ココア「?」チラ
ネズミ「チュー」ドタドタ
ココア「!!?」ゾワッ リゼ「どうしたココア」
ココア「い、今、こんな大きなネズミが…!」ガタガタ
シャロ「ああ、最近住み着いてるみたいなのよね、まあ気にしないで」
ココア(気にするよ!?シャロちゃんは慣れっこかもしれないけどこっちは気が気じゃないんだよ!) ココア(お客さんに我慢を強いるのってどうなの!?自分の常識を他人に押し付けないでよ!)
リゼ「ネズミくらいどうってことないさ、いざという時は私が仕留めてやる」
ココア(頼もしいけど一刻も早く帰りたい気分なんだけど) シャロ「リゼ先輩、マカロンです!」コト
シャロ「さ、ココアも食べて」
ココア(さっきはリゼちゃんに助けられたけど…これは避けられないか)
ココア(えい!)パク
ココア「おぅぼぇあ!?」ブー
シャロ「ちょっと大丈夫!?」 ココア「すごく気持ち悪い味がしたんだけど…一体何入れたの!?」
シャロ「え?変なものは入れてないはずだけど…材料も手順も本の通りにしたし」
リゼ「どれどれ…」パク
リゼ「うん…多少酸っぱいが食べられないことはないな」 ココア(酸っぱいってタダ事じゃないよね!?)
シャロ「あ、そういえば賞味期限切れのを使ってたわね」
ココア「…期限はいつ?」
シャロ「半年前の」
ココア「」 リゼ「何事も経験だ、戦場では食糧が腐ってようが贅沢は言えないからな」
ココア(ここ戦場じゃないんだけど)
シャロ「ちゃんと美味しいわよ、お腹を壊すなんていつものことだし、慣れれば大したことないわ」 ココア「」プチッ
ココア「…でよ」
シャロ「え?」
ココア「ふざけないでよ」
リゼ「こ、ココア?」
ココア「もうシャロちゃんにはウンザリだよ!!」ガタッ シャロ「ど、どうしたのよ突然」
ココア「わざとやってるの!?友達に出すようなお菓子じゃないよ!」
ココア「食べられなくはないから平気?おりゃシャロちゃんはそうかもしれないけど」
ココア「だけどね?貧乏なのを言い訳に友達に強要しないでよ!これぐらい大目に見てくれると思った!?」 ココア「家に招待するなら最低限のおもてなしをしてよ!私が帰りたいってことも気づかなかったんでしょ!」
ココア「呆れる位鈍感だよね?貧乏だと世間に疎くなるのかな?」
ココア「お嬢様学校に通うくらい努力してるなら常識を知る努力したらどうなの!?」バンゥ
シャロ「ヒッ」ビゥ ココア「もうはっきり言うよ、シャロちゃんの家には入りたくない」
シャロ「…」
ココア「薄汚れたコップでお茶なんんか飲みたくない」
シャロ「っ…」ジワ
ココア「シャロちゃんから私達の家に来るのは構わないよ」 リゼ「…」
ココア「それだけだから」スタスタ
リゼ「…どこへ行く」
ココア「帰るんだよ、こんな貧乏くさい家の空気吸いたくないから」 リゼ「待て」グイ
ココア「引き止めないでよ離しt」
バチン ココア「っ」
リゼ「シャロに謝れ」
ココア「な、なんで」
リゼ「いいから謝れ!!」
ココア「」ビクッ リゼ「確かに私にも落ち度はある、だがお前は何もかもやり過ぎだ」
ココア「…」
リゼ「もう少し他の言い方だってあるだろ?違うか?」 シャロ「リゼ先輩…いいんです」
リゼ「シャロ」
シャロ「正直…私も無神経なところがありました…リゼ先輩や友達だから言わないでいてくれるって、甘えてました」
シャロ「私…胸を張って友達を招くことができるように頑張ります」
ココア(張れるほどの胸はないけどね)チラ ココア「…ごめんなさい」
シャロ「私のほうこそごめんなさい…色々我慢させちゃってたのね」
シャロ「でも今日は正直に言ってくれて正直良かったかもしれない」
ココア「じゃあ私がこれからビシバシ完璧なおもてなしが出来るように鍛えてあげるよ!」フンス
リゼ「調子に乗るな!」
シャロ「いえ、むしろ是非お願いします!」 リゼ「シャロ!?」
ココア「言っておくけど私の指導はスパルタだよ?覚悟はある?」
シャロ「どんとこいよ!」
ココア「よーし!じゃあ早速!まずはあのベッドの使い古した雑巾みたいな毛布を捨てること!」
シャロ「それは無理!」ニッコリ
終わり > ココア(張れるほどの胸はないけどね)チラ
ここすき