朝六時半。
ジョギングから帰ってきた>>1は真っ先にテレビをつける。

Q.休憩ですか?

「いえ、社会情勢なんかをね。この時間は(テレビニュースが)比較的まともですから」

六時五十分
>>1がテレビから離れ、台所に向かう。
取り出したのは手動のコーヒーミル。
手馴れた動きで豆の分量を図り挽き始める。
目線の先はテレビから離れない。
同時進行させることで、作業時間を減らす工夫だ。

Q.大変ですね?

「いやぁ、やっぱり挽きたての方が美味いですからね。なんと言っても」