Q.これからお仕事ですか?

「すいません、静かに」

我々クルーを諌める>>1

「耳を済ましてください。声がほら、きた、きたきたきた、ほら声がするでしょう?笑い声が」

確かに遠くに笑い声がする。

「近所の中学校の登校時間なんですよ」

この声を聞くことで社会とつながっている実感をもつ、と>>1は語る。

「ほら、こんな仕事でしょう?社会に切り離されてるんじゃ無いかって不安になってるころに、この声に気づいてね、それからは日課なんですよ」
こうして登校や出社する人々の声や足音を聞くことで
出社した気分になる、と言う。
プロならではの、技である。