西暦推定7112年…
男は精子を絞り出すためだけに"養殖"される存在となった
"適齢期"になると四肢を切断され、ひたすら精液をしぼられるためだけに稼働することになる
精子をしぼり尽くされ適齢期を過ぎた男は解体→再利用/廃棄とされる
女は人類繁殖用の着床用器官として"養殖"される存在となる
昔で言う思春期と呼ばれる年齢になると四肢を切断して着床用システムの一部として固定
され、ひたすら産む機械として人類の生産に勤しむこととなる
羊水が腐り始め適齢期を過ぎると、男と同様に解体→再利用/破棄とされる
適齢期を過ぎて解体された人間は、様々な用途で"再利用"される
脳はシステム管理デバイスの保守部品として生体チップに加工されたり、医療製薬のための
原材料となる
食用可能な部位は、食品加工され養殖過程の子供達の食料となる
また状態の良い臓器が残っていれば、子供達の移植用臓器としてストックされる
このようなことがいつ頃から行われるようになったかは定かではないが、少なくとも数千年前の
最終戦争後からこの機能を維持し続けているのは脅威といえよう
今となっては"意志"を持つ人間は一人も居らず、ただひたすら精液をしぼり続けられる男と、
死ぬまで出産のためだけに生き続ける女と、その一切を管理するシステムだけがこの星に在る
のみなのだ