「え〜、今回の事件の犯人は、拝金主義者・・とでも言うのでしょうか?
私が知る中で最もお金に対して執念心を持った男でした。

幼い頃より母親に「お金」の重要さを徹底的に教え込まれ、
小学校の文集の趣味の欄には「 お 金 集 め 」とあったそうです・・・。
そしてその少年はやがて「お金で買えないものはない」と
公言してはばかることのない大人へと成長しました。
ふふ・・なかなか言えるセリフではありません・・・
ある意味純粋なその一念と持ち前の行動力で
彼の会社は瞬く間にのし上がっていきました・・・そう不自然なほど。
んーしかし〜、その錬金術には、 あ る カ ラ ク リ が あったのです。

しかし、サクセスストーリーを演じていたはずの彼は
いつしか憐れなピエロに成り下がっていることに気が付きませんでした・・・。
なーぜー彼は、それに気付くことができなかったのか・・・。

え〜、ちなみに一度失った信用は・・・お金では買えません。
・・古畑任三郎でした」