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寒さや空腹・喉の乾きに耐える女の子
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0001名無し調教中。NGNG
炎天下、水分補給なしで激しく運動させられたり
雪の積もる中裸足・裸で連れ出されたり
食事を著しく制限されてしまったり
0555名無し調教中。2008/01/20(日) 23:09:01ID:c2/rcziW
勝手に>>475の続きです。作者さんたちすみません。

突き刺すような寒さと腕の痛みと陽子は戦っていた。
夕飯の支度をしているのか、学校の隣の家からおいしそうなカレーのにおいがする。
ただでさえ普段からまともなものを食べていない陽子には食べられないご馳走だ。
今朝から何も食べていないので、空腹で目が回りそうになるが腕を放すことはできない。
(白井先生、早く来て……)
白井は陽子のことなどすっかり忘れてすでに帰宅した後だった。
白井だけではない。生徒も教師も誰一人陽子を助けようと思っていなかったのだ。
このままここで一晩を過ごすことも陽子は考え、絶望感に襲われた。
一晩も家を留守にしたらどんな罰を受けるのだろうか……?
考えただけで恐怖が陽子を支配する。それに、もう家にも着替えはないのだ。
次第に寒さを増す風が容赦なく陽子の体力を奪っていった。
0556名無し調教中。2008/01/20(日) 23:19:11ID:c2/rcziW
「君、大丈夫かい?」
陽子の朦朧とした意識に若い男の声が飛び込んできた。
(助けて!!)
陽子はガムテープ越しに助けを求めた。腕の筋肉がもう悲鳴を上げている。
温かい腕が鉄棒から陽子を解放した。
寒さでこわばった陽子を男は暖房のきいた校舎の中に運び、毛布で包み込んだ。
「寒かっただろう、もう大丈夫だ」
顔のガムテープをはがされ、陽子は助けてくれた人物の顔をしっかり見た。
新任教師の木武――直接陽子と関わりのない教師だった。
寒さによって失われた感覚が徐々に陽子に蘇ってきた。
それは一筋の涙となって陽子の頬を伝った。
0557名無し調教中。2008/01/20(日) 23:30:01ID:c2/rcziW
「時間も遅いからお腹もすいただろう、飲みなさい」
陽子に手渡されたのは温かいココアだった。湯気と涙で視界が滲む。
ココアを一口飲むとそれまでせき止められていたものが一気に流れ出た。
大声を上げて泣き出した陽子を木武はじっと見つめていた。
実父からの、継母と連れ子の虐待。学校での教師からの虐待。生徒からのいじめ……。
それまで我慢してきたものを吐き出すかのように陽子は泣き、木武に訴えた。
「そうか、それは大変だったね」
木武は陽子の頭を優しく撫でた。
「現状が嫌なんだね?」
陽子はしゃくりあげながら頷いた。
「じゃあ、僕が何とかしてあげよう。君は何も心配しなくていいんだよ」
陽子は何度も声にならない声で礼を言った。
まだ、優しい人がいたんだ……。
ココアを全部飲んだ陽子は疲れのせいか、毛布に包まり眠り込んでしまった。
それが陽子に対しての、本当に「最後の」優しさになるとは知らずに……。
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