やはり尿意というのはやってくるもので…
疲れきっていた女は何時間かたっては切羽詰った尿意で目が覚めた
「ひゅいはへん…おえあいいまふ」
女は相変わらず口枷のまま必死で天井のマイクに叫んだ
「はーいどうしましたかぁ」
のんびりした看護師の声がすぐに返事をした
「おへあらひ…」
女の必死の声に看護師は気安く応じてくれた
「あらおしっこなの?うんちなの?」
恥ずかしいことばが天井のマイクから響く…女は言いよどんだ
「あっあっ…」
「ふふっうんちなのかしら?とにかくそちらに行くので漏らさないでくださいよ」
女は知らなかったが女と看護師の会話はすべて館内放送で病院中に聞こえていた
その結果…夜中だというのに女の病室の周りの闇には静かに人が集まっていた
「さぁ起き上がれるかしら…」
女は拘束を解かれて抱えられるようにおまるにしゃがまされた
真っ暗な廊下に真っ暗な部屋…女のベッドとおまるだけにライトが当たっている
女の目はその明かりのために廊下の人は見えなくなっていた
「うおぉっあふああわわ」
女は叫び声を上げたベッドから開放されたと思ったが腋の下辺りにベルトを巻かれて
それからを天井のレールから伸びたロープに取付けられた
そしておまるにしゃがむ長さに調節されて吊るされた
「転倒防止よ頭でも打ったら大変だからね」
看護師はそういって女の院内着の裾をまくってそのベルトに引っ掛けた
女は院内着を胸まであらわになるくらい捲り上げられしゃがみこんだ
初めてのおまるの排尿に切迫した尿意にもかかわらずなかなかでない
看護師がやさしげに女の下腹部をさすった
そしてやっとぽたんというかんじで最初の一滴がおまるに滴った
そのとたんぱしゃぱしゃとすさまじい勢いで排尿が始まった
廊下の暗闇ではごくりと唾を飲み込む音がそこかしこでした