「宦」は「宀」と「臣」とに従う会意文字で、その原義は「神に仕える奴隷」であったが、
時代が下るに連れて王の宮廟に仕える者を宦官と呼ぶようになった。
当初、宦官は去勢された者(閹人)とは限らなかったが、後漢以降、宦官が閹人専用の
官職になったため、両者が区別されずに使われるようになった。別名を、
黄門・太監・帳内、三保・三宝、火者・官者・宦者、閹人・資人・寺人・舎人・浄人・仙人
などといい、その他にも甚だ多い。