昭和31年5月の奇譚クラブから、春木俊野「姉とその弟」
俊野と、四つ年上の姉、明美の物語

(中略)今度は明美に組敷かれてしまう。
鍛えてやるとばかりに俊野の胸の上にドウと跨っている明美は水着一枚の姿です。
すこやかに伸びた女学校三年の姉の肢体の圧力に、
敷かれた俊野は、とうとう苦しさのあまり降参の悲鳴を上げる。
それ以後は、うっかり姉の見ている所で秀子に負けられなくなったのだが、
折悪しく一度、またしても秀子にギュウギュウな目にあわされている所を見付けられてしまいます。
その夜、姉の部屋に呼びつけられた俊野は、再び押し倒されてお仕置きを受ける。
弟の胸の上に馬乗りになった明美は、膝で相手の両手を踏み敷いたまま、無茶苦茶に頬を撲りつづけます。
弟が泣こうがわめこうが、打ち止みません。(中略)