バシッ!!
ティターニアはもの凄い勢いで勇に平手打ちをした。その衝撃で勇は壁にぶつかり倒れこむ。
休む暇も与えず倒れた勇に馬乗りになり、左右の手の平で頬を叩きまくる。
バシーッ!!バシーッ!!・・・・・・(勇のHP37)
みるみるうちに勇の頬は真っ赤に腫れ上がり、深刻な内出血をおこした。
それでもティターニアは無抵抗の勇などおかまいなしに頬を叩き続ける・・・。
パンッ!!パンッ!!パパパパン!!(勇のHP、0.1)
10分後、気が済んだのかティターニアは平手打ちをやめた。しかし目はまだ怒っている。
「貴方、世界を創りたいのね。でもそんなことする必要はないわ。これから
 あなたは私をはじめとする妖精の下僕になればいいんだもの」
「さあ、言いなさい!「自分はあなたの下僕です」と」
勇は否応無く従うしか道は無かった。馬乗りになったままでそう言われては
断るにも断れないからだ。
「・・・・・・れす」
「もっとハッキリ言いなさい!!」
「ぼぐヴぁあなだの下僕でずっ(恐怖のあまり涙を流しながら)」
その直後、女王は微笑んだ。どうやら怒りは収まったようだ。
「いい子ね。それじゃあまずは・・・メディアラハン!」
淡い緑の光が勇とティターニアを包み込む。勇の怪我は完治し、ティターニアの手の腫れも完治した。
「可愛いぼうや。これからもずっといい子でいなさい」
女王は虚ろな目をして呆然としている勇を起こし、そっと抱きしめる。
抱きしめる女王の目には怒りはもはや無く、満面の笑みが広がっていた。

そして勇は妖精の一員(下僕)として働く道を歩んだ。