>>650
  
 族同士の抗争に負け、相手の族の性処理奴隷に落とされ、
 元子分にすら体を使われる身分になった俺だが、本格的な屈辱が待っていた。

 その時捕虜になっていた二三人を除いて、他のメンバ―は俺の帰りを心配して待っていた。
 俺が降伏する意思を伝えるために相手の所へ単独で行くことは知っていたが、
 その後の交渉結果、降伏条件や俺の安否を心配していたからだ。

 捕虜になっていたひとりが解放され、相手グループメンバー数人とともに、使者として事情を伝えた。
 他のメンバーは、二三日、今後の対応を検討したが、これといった結論はでないまま、
 相手グループから会見の申し入れがあった。
 この時点で、組織的な抵抗はしないこと、いったんは相手グループのメンバーに加入すること、
 など、だいたいの腹は括っていたが、その後をどうするかは個人の自由に任せるということになっていた。

 決定的だったのは、俺が奴隷に落ちてしまったこと、
 その代り俺以外のメンバーは、身の安全が保障され、リンチを受けることがないこと、
 おとなしく相手の族のメンバーに加われば、これまでの地位も保障されること、
 俺も性処理奴隷にされるだけで、殴る蹴るのリンチは受けなくて済むことなどの条件と、
 俺自身のメッセージとして、相手の言うとおりにした方がお前たちにとって良い、
 俺のことはかまうな、と伝えられたことだ。

 こうして俺が奴隷に落ちて初めての子分たち全員との再会があった。