それら畜舎のうちの1つについて見てみると、
並んでいるのは、推定年齢10代後半から20代前半と見られる、若くて健康そうな雌ばかりであり、
首にピッタリと密着している鮮やかな赤色の首輪を除けば、全員が一糸まとわぬ素っ裸の状態で立たされていた。
全裸に首輪という格好は、ヤプーにとって普通の姿であり、邪蛮諸島では服を着て生活していた土着ヤプーも、
捕獲された後は当然その衣服を全て剥ぎ取られ、替わりに首輪を嵌められた姿で生活させられるのであるが、
この雌たちには、それらに加えて、普通のヤプーには無い処置も加えられていた。
まず目に付くのが、胴体に描かれた図形と文字と数字である。
各雌畜の胸のあたりに、1辺が5センチ程の金色の五芒星が、1個または2個もしくは3個輝いていたり、
あるいは1個も星の描かれていない個体もいる一方で、
胸の直ぐ下あたりから臍までの間と、背中側の腰の部分には一つのアルファベットが大文字で、
また、臍から下腹部までの間と、左右の尻の部分には2つのアラビア数字が黒色で大きく描かれており、
それらは、「W48」「C31」「N86」等々、各個体に全て異なる組み合わせで描かれていた。
さらに、雌たちの股間部には陰毛が無く、性器が丸出しにされていた。
ヤプーの陰毛除去は、子宮畜(ヤプム)の剃毛や、各種生体家具の全身脱毛等でも見られるが、
この雌たちの場合には、陰毛除去によって露出した恥丘の周辺部に4個、左右の素頸部に2個づつ、
さらに、左右の大陰唇の直ぐ外側に3個づつ、会陰部の中央および膣口側と肛門側の両端にかけて6個、
最後に、尾?骨から腰椎の部分にかけて8個と、各個体の下腹部周辺の28ヶ所に、
胡麻粒ほどの小さな黒い点が存在していた。

「進めー!!!」

調教士が大声で命じると、ヤプーたちは奇麗な隊列を維持しながら駆け足で畜舎の外に出ていく。