【ハロプロで】女王様&M女【SMクラブ】
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ある晴れた日、月曜の昼下がり。
週が始まったばかりの、気怠い雰囲気が満ちる町並み。
その中の、とあるアパートの一室に半裸の少女がふたり向かい合う。
小柄な方の少女は黒いエナメルのビスチェに、ガーターベルトと網タイツ。
足先にはこちらも黒のピンヒール。
ビスチェの下に覗くのは抜けるように鮮やかなターコイズブルーのブラとパンティ。
フローリングの床にカツッカツッと足音を響かせながら歩き、猟奇的な笑みを浮かべている。
もう一方の少女は紫のキャミソールをまとい、うなだれて暗い表情をしている。
こちらの少女のほうが肩幅も広く肉付きも良い。
しかし、この部屋の雰囲気を支配しているのは、小柄な方の少女だった。
視線や仕草で相手を圧倒し、支配する少女。
そう、彼女は女王様なのだ。
女王が束ねられた麻縄をゆっくりと手繰りながら見せつける。
縄同士の擦れる音を聞き、恐怖と絶望と、
そして隠しきれない恥ずかしい期待に身体を震わせるキャミソールの少女。
ニヤリ。
反応を確認してさらに嬉しそうに笑う女王。
そして、麻縄をゆっくりと絶望の少女の身体へと這わしていく。
両手を背面へ回し、肘を曲げて腰より高い位置で上下に重ねて縛り上げる。
「キツくない?」
「だいじょぶ…です」
「ん?、なんか息荒くない?」
「うんんん、だいじょぶ…です、女王様」
キャミソールの少女は首を振って強く否定する。
しかしその強がる姿勢が、逆に女王のサディスティックな心を煽り立ていく。
背後に回った女王は必要以上に接近し、身体を密着させて縛っていく。
冷たいエナメルと火照った素肌が感覚のコントラストとなり
キャミソールの少女に女王の存在を強く感じさせ、被虐感が煽られ興奮がさらに高まっていく。
少女の息が少しずつ荒くなっていく。
その呼吸に合わせるように、女王の手もリズミカルに動いていく。
首から後ろに垂らした縄で手首を背中で固定される頃には、
ヒザの力が抜けて内股でようやく立っているほどになっていた。
「あれ、どうしたの?」
さらに胸縄を重ねながら、耳たぶに直接話しかけるようにささやく。
「なに?もしかして縛られてるだけなのに感じてる?」
わかっていることをあえてはっきり口に出して言う女王。
その耳を撫でる熱い吐息に、刺激的な言葉に、ビクッと反応してしまう緊縛の少女。
もう答えることもままならない。苦しそうに肩で息をし、今にも崩れ落ちそうだ。
少女の乱れる息に比例するように、女王の目がキラキラと輝き顔が紅潮していく。
「へー、麻縄で縛られるだけで感じちゃうんだぁ」
正面に回り、かがんで秘所をのぞき込む女王。
その視線の先には、下着に染み出た暗いシミが。
「縛られるだけで感じるなんて、ヘンタイじゃないの?」
“ヘンタイ”という言葉に反応し顔を赤らめる少女。しかし表情には嬉さも含んでいる。
再び背後に回った女王は耳元で言葉責めを繰り返しながら、さらに胸縄を追加し締め上げていく。
胸の膨らみの上と下、そして谷間にも通された麻縄がそのボリュームを強調し、ひとつの完成型となる。
上半身を緊縛され、その不自由さに陶酔し、いわゆる縄酔いの状態に陥る少女。
バランスを失う身体を、女王が背中のいくつも重ねられた結び目をつかんで直立させる。
胸の膨らみを周囲に見せつけるように、強く強く縄を引く。
その恥辱と、麻縄の感触と引かれる痛みが被虐感を増幅し、少女はさらにとろけていく。
「すごいキレイ。すごいキレイだよ…」
背後から密着し、張りのある曲線を描く肩から二の腕の付近を右手で、
左手でむき出しの臀部をゆっくりと愛撫する。
指先で触れるか触れないかくらいの刺激に、身をよじって耐える少女。
そんなことお構いなしに刺激を加え続けるしなやかな指先に、
ついに、緊縛の少女が我慢の限界を超え、覚悟を決めた。
「女王様、お、お願いします。もう耐えられません」
「耐えられない?なにが耐えられないのかハッキリ言ってよ」
サドっ気たっぷりにいちいち遠回しに聞く女王。
身をよじらせて、快感と恥辱に耐えながら答える緊縛の少女。
「焦らさないでください…。もうムリです我慢できません…」
「へー今は我慢してるんだぁ。じゃあさ、どこを、どうしてほしいのかちゃんと言ってよ」
「あああ…あの、あ、あ、あ、アソコに、もっと刺激を、ください」
「アソコってドコ?よくわかんないなあ」
「え、え、あの、あの…、お、おおまん」
少女が意を決してその名前を口にした、その瞬間。
いきなりドアが開いて、別の少女が部屋に入ってきた。
「ごめーんデジカメの準備遅くなって、…って!」
淫靡な雰囲気にあわない明るい声は、緊縛の少女の決心の言葉をかき消しただけでなく、
部屋に満ちていた官能の世界を一気に吹き飛ばしたのだった。
※ ※ ※
ここはSMとM性感のデリバリー専門風俗店、"エムズスクエア" (M's Square)。
その待機所であるアパートの一室で、在籍嬢のれいなとさゆみが言い争う。
傍らには緊縛されたまま快感の残滓に酔うM嬢の絵里が座り込んでいる。
月曜日の昼間、コールも予約もなく待機中だった3人。
暇なのでれいながプロフィール写真を更新したいからさゆみと絵里に手伝ってほしいと言いだし、
さゆみが撮影係、絵里が奴隷のモデルとなるところまでは順調だった。
が、さゆみがデジカメの準備で少し部屋を出ている間に、いろいろあったらしい。
お互いにスイッチが入ってここまでしてしまったらしい。
「ちょっと!れいなヤリ過ぎだよ! 今営業中!!。コール来たらどうするの!」
「いーじゃんさゆ、今の時間お客さんほとんど来ないんだから」
「写真撮影にちょっと縛るだけって言ってたじゃない!それをこんなにしてどうするのよ」
「だってさー、せっかく撮るんだからリアルな方が良くない?」
れいなの暴走に怒りを通り越してあきれるさゆみであった。
「じゃあれいなはスツールに腰掛けて。で、絵里はそこにひざまづいて」
「あ、鞭持った方がヨカかな」
「いいよどっちでも」
「やっぱバラ鞭よりも乗馬鞭のほうが…あれどこに置いたっけ」
「どっちでもいいから早くしてよ!」
「はいは〜い」
とろけて崩れ落ちそうな絵里を気遣いながら、手早く撮影を進めるさゆみ。
その2人をあざ笑うかのようにマイペースなれいな。
それどころか、さゆみの目を盗んで鞭の先で乳首を刺激したりと絵里を責め続ける。
スイッチの入っている絵里は喜んで受け入れてしまい、なかなか撮影が進まない。
「いい加減にしてよれいな」
「いーじゃん絵里も気持ちよくて喜んでるみたいだから」
「そういう問題じゃないでしょ!」
こちらもスイッチの入ってるれいな、童貞を卒業したての厨房みたいな思考だ。
この場で唯一平常なさゆみ、さらに麻縄を追加しようしたれいなを全力で阻止した。
まだ不満げなれいなをよそに、撮影を切り上げるさゆみ。
思ったよりも時間が過ぎている。夕刻を迎え、電話の来る確率が高い時間帯に突入していた。
緊縛されドロドロの絵里を早く解放しないと、もしコールがあったら営業に差し障りが出る。
れいなを急かして緊縛を解かせ始めたその瞬間、電話のベルが鳴った。
隣室のボーイが電話をとって対応する。通話はすぐに終わった。
電話の短さからすると、常連のお客様からのコールのようだ。
一瞬の沈黙。さゆみは絵里が指名でないことを願う。
「鈴木様がれいな女王様を指名でMコース、ホテルエメラルドに10分後でーす」
「はい、出られます」
ボーイからの呼びかけに跳ねるように反応し、手早く道具をまとめて準備するれいな。
もちろんメイクの確認までもしている。
ビスチェの上にシャツとスーツを着れば、ギリギリで普通のOLに見えなくもない姿になる。
これで出動準備完了だ。
「行ってくる♪」
指名が絵里でなかった安堵もつかの間、突然の展開にあわてるさゆみ。
「えっ、ちょっと…絵里は、絵里をどうするのよ!」
「さゆの好きにしてあげれば?じゃ後はヨロシクね」
「それは無責任すぎでしょ!」
さゆみの抗議も聞き入れず、風のように去るれいな。
残ったのは緊縛されてドロドロになった絵里と、あっけにとられるさゆみの二人だった。
仕方なく絵里の緊縛を解き始めたさゆみ。しかしそれは予想以上に大変な作業だった。
「ん…、これどこ通ってるの?」
他人の施した緊縛を解くのは予想以上に手間が掛かる。
れいなのクセやアレンジを読みながら解いていくが、なかなか進まない。
そしてもうひとつの一つの障害、朱くヌメヌメと光った物体がさゆみに忍び寄る。
べろん。
「ひっ!」
突然の刺激にあわてて後ずさるさゆみ。
絵里が耳に熱い吐息を吹きかけ、さらに舌で耳たぶをなぞったのだ。
「さゆ、お願いこっち、こっちに刺激ちょうだい」
「ダメっ!気持ち悪いからやめてよ!」
朱く上気した顔の絵里を怒鳴りつける。
男を狂わす熱い吐息も、そんな気分でない今のさゆみには不快でしかない。
「絵里しっかりしてよもう!」
「いいじゃんさゆえへへへへへ」
「あーもうイヤッ!面倒くさい!」
こんな邪魔にあい、投げ出しそうになりながら緊縛を解いたさゆみ。
結局たっぷりと30分以上かかってしまった。
唯一の救いはこの間にコールが無かったこと。
それだってお給料にならないので、さゆみや絵里にとっては良くないことなのだが。
もう待機中に緊縛はしない。そう誓ったさゆみであった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています