>>503
つづき

陽菜が冷静さを取り戻した時には、醜い叫び声はいつしか聞こえなくなっていた。

「陽菜ってばやりすぎじゃないのコレ〜
コイツ壊れちゃってんじゃん(笑)」

隣にいた凛子が言った。

陽菜がもう一度目を遣ると、健介はトイレの壁に凭れ掛かり、白眼を剥いて失神していた。
両手足は力無くグッタリと伸び切っている。

「陽菜エグすぎ(笑)
面白かったからいいけどさあ〜
この子最後白眼剥いて舌出しながら失禁してたからねー」

今度は美咲が言った。

陽菜はそう言われる度、自分のした行為に恐怖を覚えた。
いや、行為に恐怖を覚えたのではなかった。
自分の手によって、1人の男の肉体と精神を完全に破壊した、それに今まで感じた事が無いほどの快感と達成感を感じていた自分に恐怖を覚えたのだった。

陽菜が興奮に打ち震えているうちに、凛子は健介のもとに歩み寄っていった。