「Antisocial Personality Disordor」(反社会性人格障害)

■DSMーIV より
⇒他人の権利を無視し,侵害する広範な様式で,基本的に15歳以上に起こる。
以下の3つ(またはそれ以上)で示される。

A.法にかなう行動が出来るという基本的な点で,その社会的規範に適合できない。つまり法にかなった行動が出来ないこと。これは逮捕の原因になる行動を繰り返し行うことによって示される。
B.人をだます傾向が強い。これは自分の利益や快楽のためにうそを付くこと,偽名を使うこと,もしくは人をだますことを繰り返し行うことによって示される。
C.衝動的な行動が目立つ,もしくは将来の計画を立てられないこと。
D.些細なことで怒り出す易怒性,及び攻撃性を見せる。これは身体的なけんかまたは暴力を繰り返すことによって示される。
E.自分または他人の安全を考えない向こう見ずさ,無謀さを示す。
F.一貫して無責任であること。これは仕事を安定して続けられない,または経済的な義務を果たさない,ということを繰り返すことによって示される。
G.良心の呵責が欠如している。これは他人を傷つける,いじめる,もしくは他人の物を盗むということに無関心であったり,それを正当化することによって示される。
☆更に以下の条件が加わる。
  ・対象者は少なくとも18歳という,社会的就業可能年齢に達している。
  ・15歳以前に,発症の行為障害の証拠(症例)がある。
  ・反社会的な行動を起こすのは,精神分裂症や躁病のエピソードの経過中のみではない。