>>204
>>205 
 まず、先輩の奥様、つまり僕の元カノと僕のつき合いは、ごく自然に同じ一年生でクラブ活動のなかで触れ合うことが多かったことから生まれました。
 僕は一年生の秋からレギュラーになったし、彼女はクラブ内ではアイドル的存在だったのでお互い付則はりませんでした。
 ただしHはまったくしていません。
 破局が訪れたのは、僕が二年生の秋頃のことです。一年上の先輩と僕とを比較すれば、競技の腕前で僕が男として劣って見えるのは当たり前です。
 特に、当時僕はクラブのなかでしごかれ役になっていました。レギュラークラスのなかで、もう一歩レベルアップして欲しいと思われる選手は、しごきの対象になりやすいのです。
 別に僕が特に苛められていたと言うわけではありません。
 でも、女性の目から見ると、しごかれている僕の方が評価が下がってしまいます。
 一方、先輩は三年生の秋にクラブを引退する時期ですし、推薦で大学も決まっていたので、時間は自由にあります。
 先輩は僕の元カノに猛烈なアタックをかけました。
 僕も、先輩の彼女、つまり現在の僕の妻もしばらく気がつきませんでした。