優貴は全身をきれいに洗い流した。
頭や顔、鼻の中から口の中までウンコやオシッコの臭いまみれだ。
お風呂場の鏡で顔をみると、化粧は取れ、踏まれすぎたせいか、顔は少し腫れていた。
優貴は嬉しさ、今後の期待、そして今後の不安でどうにも言えない気持ちになっていた。
一体、自分はこれからどうなって行くのだろう。
息子や夫、学校や世間にはばれないだろうか。


色んな事を考え、体を洗い流し、シャワーを止めると曇りガラスの戸が空き、貴子がバスタオルを差し出した。

貴子「オバサン、中できれいに拭いておいでね〜」

優貴「ありがとうございます。」

そう言い、貴子から受け取ったバスタオルで髪から体から拭き取った。

貴子「紀子〜!上がるわよ〜」

貴子が大きな声で紀子を呼んだ。

優貴がお風呂場を出ると、2人が脱衣場に立っていたので、その場に膝づき土下座で挨拶をした。

優貴「お風呂を貸して頂き、ありがとうございます」

貴子は優貴の後頭部に足を乗せて、

貴子「よしよし。いい子だね〜。」

と言い、笑った。