「はあっ、山下君、あなた何が言いたいの?」
「い、いやっ、これは仕事中にやることなのかと・・・」
「牧野は何をやらせても役に立たないから、これでいいのよ」
「しかし、それは・・・」
「山下君、私にケンカ売ってるの?」
「あっ、いえ」
「なら行きなさい」
美穂は怒鳴りつけた。
山下は部屋を出た。
「何ていう女だ」
山下は怒りが込み上げてきた。
山下が用事を済ませて事務所に戻ると、美穂が机に戻っていた。
「これ、さっきの書類ね」
「あっ、はい」
しかし牧野は戻ってなかった。
山下はもう一度商品在庫室の中に入って行った。
「あっ」