女子のほうが成長が早いから高学年になる頃には体格差はほとんど無くなっていた。
それでも男女間の力関係は男子>女子で変わらなかったのだが、勘のいい女子は既に基礎体力は女子>男子になっていることに気づいていた。
そして気の強い女子達は空手や柔道などを習い始めた。
空手を覚えても所詮女子だからと気にも止めていなかったが、それが過ちだったと気づいたときには手遅れだった。
ある日の放課後、些細なことで男女間で喧嘩になった。
口煩い女子を暴力で黙らせようとしたら、反撃され全く手も足も出なかった。
その力の差は油断してたことを差し引いても覆せるものではなかった。
あまりにも大きな実力の差を見せつけられ、その日から男子は女子の奴隷に堕ちた。
教室の真ん中に正座をする男子達を取り囲む女子。
女子に腕力で負けた屈辱感と、容赦しない強力な攻撃への恐怖感から男子達は女子を見ることが出来ない。
正座した膝の上の拳を強く握り締め屈辱に耐えている。
そんな男子達の顔を下から覗き込む。
「どうしたの〜?早く土下座しなさいよ〜」
「土下座しないといつまでも帰れないよ〜」
名実ともに男子より強い立場になったことを実感した女子達は今まで眠っていたS性が覚醒し始める。
「まだ自分の立場がわかってないの?」
うな垂れる男子の髪を掴み顔を上げさせると、その頬に平手打ちを入れる。
強い衝撃に身体が揺れるが、すぐに髪を掴み直しまた平手打ちを繰り返した。
間髪いれず数発叩かれ男子の頬は赤く腫れ瞳には涙が溜まる。
「あれ〜?泣いちゃった?男子の癖に情けな〜い」
「まだ叩かれたいの?嫌でしょ?じゃあ土下座しなさい」
叩かれた男子はゆっくり頭を下げて額を床につけた。
女子に泣かされた事実を隠すため、その男子はいつまでも顔を上げなかった。
「ほら、他の男子も土下座しなさい」
「それともコイツみたいに私達に泣かされたいのかな〜?」
腕を組み仁王立ちしてる女子達に男子は全員が土下座した。
これが男子全員が女子の軍門に下り奴隷になった悪夢のはじまりの出来事だった。