「…う…うぅ…うん…」
「あっ、なお君こっちもよろしく!」今度は響子が直人に反対側の足を差し出す。
「…う、うん…」
直人は涙目になりながらも汗と砂利で汚れた響子の足を指の間まで丁寧に舐め尽くす。
だが彼女達の虐めはこんなものではない。彼女達にとって、朝に汚れた足を舐めさせるなどという
ことは、虐めの内にも入らない、ただのコミュニケーションの一環なのだから。
2校時目の授業が終わる。休み時間は、女子達には「虐めの時間」だ。
「おしっこしたくなっちゃった」響子が言う。
「私も!一緒に行こ!」実恵も賛同した。
彼女達は直人と和樹を連れて女子トイレに入る。これは5年A組にはごく普通の光景。しかし彼女達
の場合、他の女子がするソレとは少し違っていた。
彼女達は驚くべきことに、4人で1つの個室に入った。この学校の女子トイレの個室は広めに作ら
れているとは言え、そこに4人が入るとなると少し窮屈である。しかし響子も実恵も、そんなこと
はちっとも気にしていないようだ。
「ねぇ、どっちにしよっか?」
「うーん…じゃあ…なお君!」
名前を呼ばれ、直人はビクッと震えた。彼には分かっているのだ。これから何が始まるかが。
「なお君、今日は便器係ね!」「ほら、早く早くぅ!漏れちゃう!」
直人は震えながらも、和式便器の中に頭を突っ込むような格好で仰向けに寝ころんだ。和樹は和樹
で個室の隅の方に、邪魔にならないよう正座させられている。
響子と実恵は一緒にズボンを下ろし、パンツも脱いだ。お互いの裸を見ることは何でもないことだ
った。昔はよく一緒に風呂に入ったものだ。
そして彼女達は仁王立ちになり、便器の中の和樹に向けて標準を合わせる。
「きょ、響子ちゃん…実恵ちゃん…う、うぅ…」
2人の女子が下半身を露出して自分の方を向いている。その光景に、直人は恐怖していた。彼女達
の名前を呼んで、許しを乞うた。だがそれは、彼女達には伝わらなかった。
「いっくよ、なお君!」「いっせーの…せっ!」