「慎二はこれ、洗っといて」
湯船にも入ることが出来ず、素っ裸でプルプルと震える慎二に、梨枝は何かを手渡した。
手渡されたものは……パンツと靴下。勿論先ほどまで、梨枝が履いていたものだ。
山道をずっと歩いてきた梨枝の靴下は汗と泥で茶色く汚れ、パンツには黄色い染みと、そしてうっ
すらと茶色い擦れのようなものがこびりついている。
「履いたらその日のうちに洗濯しないと不潔でしょ?ほら、これがお前の仕事よ」
慎二は仕方なく汚い梨枝の下着を受け取り、桶にお湯を溜めてそれを洗おうとする。しかし「ちょ
っと待って!」というストップがかかり、彼はビクッと振り向いた。
ストップをかけたのは紗英だった。梨枝の隣までやってきてゆったりとくつろぐ紗英。そして彼女
の奴隷男子である学もまた、紗英の下着を手に持っていた。同じことを要求されたらしい。
「いきなり水つけて洗っても、完全には綺麗にならないでしょ?こういうのは下準備が大事なの」
そう言うと紗英は意地悪そうな悪魔の笑みを浮かべるのだった。
「まずは下着の臭い取りから始めなさい。もちろん、あんた達の鼻で、ね」
紗英の言葉に、学も慎二もブルブルッと震え上がった。梨枝の方は打って変わって面白そうに笑い
転げる。
「キャハハ!さっすが紗英!そうだよねぇ、私達のパンツも靴下も、山登りで汗吸っちゃってすっ
ごいくさ〜くなっちゃってるもんね!」
「そういうことだから、ほら、学も慎二も、早く鼻で思いっきり臭いを吸い取りなさい」
慎二と学はお互いに顔を見合わせる。互いに最悪の仕打ちを受けていることを自覚した。そして、
自分達が女子達に少しも逆らえないことも再確認する。
彼らはそれぞれの女子の下着を手に取り、鼻にあたりに近づける。そして、スゥーっと鼻で息を吸
い込むのだった。
「う、うぅ……!」「オェ……ッ!」
下着には物凄い饐えた臭いが染みついていた。一日履いていただけのパンツと靴下だったが、新陳
代謝の激しい*学生の女子の体から溢れ出た体液は、布を悲しいくらい凶悪なものに変えていた。
「もっと顔にくっつけて嗅ぎなさいよ」「ほら、パンツの染みになってるとこに鼻あてて!」
わざわざ下着の臭う部分を嗅がされる慎二と学。彼らにはこの後、女子の下着を手洗いするという
屈辱も待っているのだ。