>>183 どうもありがとです。
【続きです】
そんなことがあっても私は、生活習慣を変えずに同じ電車の同じ車両に乗り続けた。
彼女はいないこともあったし、何人もの人を間に入れた遠くにいるだけのこともあった。そんな時も私に気が付くと、
あの小悪魔な微笑を浮かべて「へ・ん・た・い」と唇を動かすのが常だった。
そんなこんなの数日後、偶然にも彼女の近くに私が立つ朝があった。その朝、私の前に立っていたのはリクルート
スーツのショートヘアの女性だった。何気なく、もはや習慣になった感じで車内を見回して彼女を探していると、
前のショートヘアの女性が振り向いた。
・・・髪形を変えた彼女だった・・・
前に向き直ってから、また彼女が笑ったような気がした。彼女の手が私の股間に伸びる。突然のことに、私の股間はまだ
無反応だった。血液が下半身ではなく顔に集中し、真っ赤な顔をしているだろうことが自分でも分かる。
彼女の手が私のズボンがまさぐり、モノがあるはずの所もぺしゃんこなのを確認すると、彼女は足をもぞもぞした後、
あの日のようにパンプスで私の靴をギュッと踏んづけた。
「いっっ!」
その瞬間……自分でも不思議なことに股間が急速に勃起を始めた。彼女の手が、私のそれをつかむ。ズボンの上から上下に、
周りの乗客から不審に思われないように、電車の揺れに任せるように、一定のリズムで股間を擦る。私は「あぁっ・・・」と
吐息を漏らしてただ耐えることしかできなかった。

車内アナウンスが次の駅名を告げる。彼女がいつも降りる駅だ。彼女はもう一度、さっきより強くパンプスで私の足を踏み、
ズボンの上から股間をグッと掴むと、振り返って小声でこう言った。
「踏まれると勃起するんだ……変態……」
駅に着いた電車が止まる。彼女は手に持っていた小さく丸めた紙袋を私に手渡すと、足早に電車を降りて行った。

紙袋の中には、Lサイズの女性物の下着が一枚、くしゃっとなって収まっていた。