一か月ほど後に開かれた法廷……。
勇者アンドレイは、犬の首輪よりも太い黒革の首輪を嵌められ、
手足にも同じような手枷、足枷を嵌められた姿で入廷させられた。
足枷は、両足の間を鎖でつながれ、しかも鎖の長さが30cmもないため、
歩きにくいことおびただしいし、いかなる勇者でも暴れることは難しい。
手枷はやはり鎖で胸の後ろ手で繋がれ、さらに首輪の後ろに繋がれている。
いわば高小手の状態である。
さらに口には馬に使うはみを咥えさせられている。
まさに奴隷の姿であった。
いや、奴隷以下の姿かも知れない。
アンドレイが身に着けているものは、首輪、手枷、足枷、はみ以外には何もない……。
そう、アンドレイの股間を覆うものは何もなく、拘束具以外は全裸なのである。
奴隷ですらビキニのようなパンツを身に着けることを許されるのに、
アンドレイにはそれさえないのである。
奴隷以下の姿といってよいだろう。
しかも法廷内にいる者は、アンドレイ以外すべて女なのである。